小林せかい(こばやし・せかい)
東京工業大学理学部数学科卒業。日本IBM、クックパットで計6年間エンジニアとして勤務後、さまざまな厨房での1年4ヶ月の修行期間を経て2015年9月、東京都千代田区一ツ橋に「未来食堂」開業。本書が初の書き下ろしとなる。著作に「未来食堂ができるまで」(小学館)。「日経WOMAN」ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017受賞。
著者である小林せかい氏の経営する多くのメディアでも取り上げられた未来食堂で実際に行われている仕組みやアイディア、そのアイディアを思いついたきっかけや思いつくためのノウハウについても隠すことなくつぶさに紹介しています。
そして、この未来食堂を通じてどのようにお客さんや社会と向き合っていきたいかが述べられています。
・著者の珍しい体験談
・とにかくやるという行動力
・お客様に対する心配りの仕方
・リピーターを増やす工夫
・アイディアを出すコツ
・絶え間ない努力の大切さ
・飲食店経営の工夫
・斬新なアイディア
・考えかたの転換法
・衛生管理に対する取り組み
・料理方法の工夫
・人を受け入れるための気持ちの持ち方
・飲食店経営の裏技
・失敗から学び取る方法とコツ
・人に仕事をふる工夫
・つねに前に進むための姿勢と考えかた
・信念と行動のつなげ方
・細かく人を気遣うための工夫
・常識にとらわれないようにするためのコツ
・食材ロスをなくすヒント
・押しつけがましくならないためのコツ
・思いを形にする方法
・もうけ(お金)に対する考えかた
・飲食店をするための工夫
この「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」は、飲食店経営を通じて様々な工夫や思いを教えてくれる本となっています。そして、飲食店経営のみではなく様々な職種に共通する自分で会社を運営する上で大切なことを学ばせてくれます。
通常では他の人に知られたくないアイディアの出し方や仕組みを余すことなく書いているので「なぜそんなアイディアが思いつくのか」という社外秘的な内容を知ることができます。
文章の書き方もはなし口調でとても馴染みやすく読みやすい本です。
事業を始めるにあたって「他の人はどんな苦労をしたのだろう?」「どうやってアイディアを出すのだろう?」「人を雇うときはどう対処したらいいんだろう?」なんて思いがよぎると思います。そんな悩みにどう対処しているのかをこの「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」は、教えてくれる本となっています。
著者の小林せかい氏の「つねに前向きな行動」と「なぜそうするのか?」という理由を余すことなく書いているのでその理由を知ることができ、自分に当てはめる場合でも「なぜ?どうして?」という無駄なことを考えることなく行動することができます。
この「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」を読むと独立して起業する上での参考になるものを多く知ることができます。