小原聖誉(おばら・まさしげ)
起業家・エンジェル投資家、株式会社StartPoint代表取締役。
1977年生まれ。98年、大学在学中に起業家のインターンに参加したことでベンチャー企業の経営を間近で見る機会にめぐまれ、「やがては自分も起業しよう」と考えるきっかけとなった。2013年、株式会社AppBroadCast創業。起業を意識してから15年が経っていた。ABC社ではスマホゲームのマーケティング支援事業を独自のフレームワークに基づいて展開。徹底して凡人であることを前提に経営したことで、立ち上げたメディアは2年で400万ダウンロードを超えた。創業して3年目の2016年、大手通信会社グループに同社をバイアウト。現在は自らの創業経験をもとにIT起業の支援・投資活動を行っている。
会社員をしながら、独立して起業を目指す上で「どのようなことに着目し」「どのようなステップを踏んでいけばよいのか」ということを著者の小原聖誉氏の実際に行った行動の成功談や失敗談を交えて解説しています。
また、実際に様々なパターンで独立した方の成功事例を紹介しています。
・ネットサービス事業のメリット
・独立後の勤めていた会社の上手な活用法
・独立を考えている人が常に心がけておくこと
・大企業社員のよくある心理状態
・失敗しない事業の仕組みづくり
・これからのスタートアップ企業のあり方
・事業がうまくいくための基本的なこと
・結果を出すために自分を追い込む方法
・大企業へ提案する場合のひらめき
・自信を持って行動できることの見つけ方
・Facebookの活用法
・起業するときのステップ
・著者の成功体験
・資金のない会社が信用を得るための方法
・起業運営の失敗談
・企業へ案件を持ち込むときのアピール方法
・起業する場合のモチベーションの上げ方
・起業する上で勤めていた会社との付き合い方
・起業したあとの責任に対する考え方
・具体的な起業成功事例
・あまり知られていないビジネスモデル
この「凡人起業」は、起業する上で「ゼロから事業を立ち上げなきゃ」とか「新たな分野で事業を起こすんだ」というものではなく「今までに培ってきたものを起業する上でどのように活用していくとよいか」ということを教えてくれるので、他の起業や独立を勧める本と違った角度での独立の方法を教えてくれる本となっています。
多くの成功した実例も書かれており、その実例を自分にあてはめることによって、自分が培ってきた今までの経験を生かした起業のやり方のステップがおぼろげにわかってきます。
そして、この「凡人起業」は、会社員から凡人(本の表現ですが)が、企業を目指すにあたって、どのようなエリア(分野・市場・スキルなど)に目を向けていくと成功しやすいかを教えてくれます。
「起業したいけど、どうしたらいいかわからない」「独立って、今までしてきた会社と違う分野で事業をするんでしょう」「自分のスキルを生かして起業をするにはどうしたらいいの」と考えている方も多いと思います。そんなあなたへ、この「凡人起業」は「今まで勤めてきた会社での自分のスキルを生かした起業とはどうすればよいか」というを教えてくれます。
この「凡人起業」を読むと、今まで考えてきた独立して起業をするというイメージとちょっと違う一面の起業の方法を知ることができます。