斎藤孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー作家、文化人として多くのメディアでも活躍。これまで『渋沢栄一とフランクリン』(致知出版社)をはじめ、渋沢関連書を精神的に著してきたものの、その偉業と行き方が国民に浸透していない状況を歯がゆく感じていた。また、彼の肖像が紙幣に刷られることを密かに夢見ていたという。そしてとうとう、2024年度から福沢諭吉からバトンを受け取る形で渋沢栄一が新1万円札の肖像になることが決定。本書は、そんな英傑の生き方と不朽の名作『論語と算盤』の魅力を、より広く一般に伝えるために図解を多用してまとめた。
著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『話すチカラ』(ダイヤモンド社、安住紳一郎との共著)、『読書する人だけがたどり着ける場所』(SBクリエイティブ)、『頭のよさとは「説明力」だ』(詩想社新書)、『君の10年後を変える言葉』など多数。
渋沢栄一が、「どんなことをして」「どのような考えを持ち」「なぜ成功できたのか」ということを論語と算盤の考えとともに解説し、現代にも通ずる思考法を紹介しています。
・読書力の活かし方
・江戸末期の意外な身分制度
・盲信ではなく柔軟な考えを持つためのコツ
・決断の速さの大切さ
・論語の中の大切な精神
・社会貢献するための資金術
・渋沢栄一がなした事業
・事業と目的の合致のさせ方
・渋沢栄一の儲けに対する考え方
・論語の活用法
・逆境へ対処法
・目標達成するための必要な考え方
・人格形成に大事な要素
・企業と国との大切な関係性
・AIに対抗するための大事な考え方
・継続できるようになるための考え方
・勉強に取り組む上での大切な考え方
・運を掴むためになくてはならない心構え
・自分を高めるために人を観察する方法
・第一印象へのとらえ方
この「渋沢栄一と論語と算盤」は、渋沢栄一が「論語と算盤」の精神をどのように活用し成功してきたかがわかりやすく書かれており、本が苦手な方へも読みやすい構成となっています。
この本を読むと渋沢栄一の人物像と「論語と算盤」の精神がどうゆうものであるかの概要がつかめます。
今は変革の時代といわれますが、渋沢栄一が過ごした日々も明治維新や文明開化など多くの変化があった時代です。
そんな中で、「渋沢栄一がなぜ成功したのか」「渋沢栄一がしたことを今に活かせないか」と思うのは当然だと思います。
そこで参考になるのが、渋沢栄一が大切な考え方として用いていた「論語と算盤」です。
この「渋沢栄一と論語と算盤」を通じて渋沢栄一がどんな考えで変化の時代を過ごしたかを学ぶことによって、これからの変化に読者が立ち向かうにあたってのヒントを与えてくれます。