真山 仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。87年、同志社大学法学部政治学科卒。同年4月、中部読売新聞(のち読売新聞中部支社)入社。89年11月、同社退職。91年、フリーライターに。2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』で衝撃的なデビューを飾る。主な著書に『売国』『オペレーションZ』『トリガー』『神域』『ロッキード』『プリンス』、「震災三部作」の『そして、星の輝く夜がくる』『海は見えるか』『それでも、日は昇る』がある。
「いったい誰のためのなんのためのオリンピックか」ということに対するルポを連載で描いてほしいと頼まれた著者の真山 仁氏が、「perspectives:視線」と題して、連載したルポの取材を通じて得た、平成という時代の振り返りと取材によって知った事実を平成におきた数々の事象に即して「それが何故おきたのか」を解説しています。
・平成という時代におきた事件
・新型コロナウィルスの政府の対応の振り返り
・近代日本の政治的振り返り
・記者目線で見た過去の政治家感
・平成時代に制定した海外の脅威に対する法律
・東日本大震災で実際におきていた事実の一例
・新札発行の背景
・日産自動車を背景にした社会状況
・東京オリンピックのとらえ方の一例
・働き方改革の考え方と良い事例
・ラグビーW杯の地方での効果の実態
・紙の新聞の活用法
・福島原発の状況
・タワマンの現状
・コロナ自粛の裏側
・地熱発電の現状
・公衆衛生の大切さ
この「タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか」は、平成という時代にどのようなことが起き、人々がどのような対応をしてきたのかが、振り返りの形で学べる内容となっています。
これから先の世界や日本の情勢に対応していくためにも、過去になにがおきてどのような対応をしたのかということを知り思い出すことは重要です。
そんななんか、この「タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか」は、平成におきた事象やそれに対する対応を思い出させてくれる内容となっており、今後の自分の人生に生かせる本となっています。
各章の終わりに「筆者後記として」まとめた文章が書いてあり、その章にかかれていた事象や対応を読者も筆者とともに考えなおす機会がもてる構成となっています。
令和の時代に入り、新型コロナの流行と様々な変化に翻弄され、これからの時代を考え直す上で余裕のない日々が続いています。そんななんか、この「タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか」は、一つ立ち止まってこれからの世界や日本の将来や過去の起きたことを考えさせてくれ、記者という立場だからできる、実際に取材して知り得た事実を紹介しているので、影に隠れて知り得なかった事柄を知ることができる本です。